バスケットボールに限らず、どのようなスポーツでも練習しなければ上達しません。
ですが、現実問題としてバスケの練習を毎日するには、それ相応の環境が必要だと言えます。
NBA選手などであれば当然毎日コートで練習出来るでしょうが、通常そこまで恵まれた環境は中々ありません。
しかしながら、バスケが上達する練習は、コートやボールなしでも自宅や外ですることが出来るのです。
走りは全てに繋がる
まず初めに確認しておくことは、自宅や外ですると言うことはボールなし、ゴールなし、リングなしと言う状態を指します。
ボールくらいなら自宅でも使えるとは思いますが、今回は敢えてボールなしでの練習方法に触れようと思います。
まず一つは、簡単に言えばフィジカルトレーニングです。
フィジカルと言っても様々で、鍛えるべき場所は個々人によって変わってきます。
自分が何が苦手かを考えて、それを補うにはどうすれば良いかを考えます。
例えば体力に自信がない人は、やはり走り込みが必要でしょう。
単純に思われるかもしれませんが、走ることはスポーツにおいて全ての基本です。
ここで注意が必要なのは出来るだけコンクリートの上を走るのは避けて、近所にグラウンドや公園があれば土の上を走るようにして下さい。
固いコンクリートの上を走ると足に負担がかかり、怪我の元になってしまいます。
他にも腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットなど、基本的な筋力トレーニングは自宅でも十分に出来ます。
ここでも注意が必要で、体が出来ていないうちは無理なトレーニングはご法度です。
体の成長を妨げることになりかねませんし、やはり怪我に繋がります。
大人の人でも間違った方法でトレーニングをしては効果が出ないこともあるので、しっかりと姿勢や訓練強度を考えて効率良く行って下さい。
そしてもう一つ、筋肉はただ付ければ良いのではありません。
仮に目的に沿った筋肉を順調に鍛えられたとしても、そこからほぐして柔らかくする必要があります。
鍛えた体を自由自在に扱えて、初めてトレーニングは意味を持つのです。
こう言ったフィジカルトレーニングは、コートやボールなし「でも」出来るのではなく、敢えて行うべき練習だと言えます。
微動だにせずともスキルアップ
上記では基本的なフィジカルトレーニングについて話させて頂きましたが、ここからはある意味全く逆の発想です。
フィジカルトレーニング、平たく言えば筋トレは、遮二無二努力すれば良いモノではありません。
しっかりとしたメニューとスケジュールを立てて、計画的に行わなければ効果が表れない可能性があります。
その理由の一つとして超回復と言う現象があり、筋トレによって傷付いた筋肉が回復して、以前よりも強くなることを指します。
つまり、筋トレは毎日行えば良いのではなく、回復する時間を与えなければならないのです。
トレーニングする箇所をローテーションさせるなどして工夫は出来ますが、どうしても時間が余ることがあるかもしれません。
ではそのようなときは何も出来ないのかと言うと、そうではないです。
そこで本題に入りますが、自宅で行うべきもう一つの大事なトレーニングはイメージトレーニングです。
バスケに限らずどのようなスポーツでもイメージトレーニングは大事で、上級者になればなるほど高度なイメージトレーニングが出来ています。
バスケで言えば、最高のシュートが撃てた瞬間、最高のパスが出せた瞬間、最高のドリブルを仕掛けられた瞬間などを強くイメージとして思い起こすことで、その感覚を忘れないようにします。
コートなし、ボールなしの状況でもこれは可能で、むしろ敢えて時間を取ってでも行うべき大事なことです。
私も経験がありますが、慣れてくれば寝る前や歩いているとき、交通機関に乗っているときなど、ちょっとした時間でも自然とイメージトレーニングが出来るようになります。
そうして良いイメージを持ち続けて練習を行うことで上達が早まり、調子が悪ければ何が悪いかを察知しやすくなります。
最初は自分のプレーだけをイメージすることから始め、それが容易に出来るようになったら具体的な相手を想像したり、試合そのものをイメージすることに挑戦してみましょう。