バスケットボールにおいて最も基本的なプレーは、パス、ドリブル、シュートの三つです。
ここにフェイクなどのスキルが加わる訳ですが、この三つのプレーは切っても切り離せません。
そして、言うまでもありませんが、どのプレーをするにしても手元にボールがないと話になりません。
しかし、現実問題として、中々チームメイトからパスがもらえないことに悩んでいる人がいます。
ディフェンスのマークを振り切れていないなど、理由は様々だと思いますが、今回は初心者が特に陥りやすい問題を取り上げたいと思います。
コートビジョンを広げよう
パスがもらえないと悩んでいる人の中には、コート上で自分がどのような動きをすれば良いかをわかっていないことがあります。
チームメイトとポジションが被ってしまったり、味方のオフェンスを邪魔してしまう位置にいたりと、パスがもらえないばかりか、チームの足を引っ張ってしまうことも度々あります。
そして、初心者の方にありがちなのが、パスをもらおうと思うあまりにボールに近付いてしまうことです。
勿論、スクリーンをかけたり手渡しでパスを受け取ったりそれをフェイクにしたりと、ボールに近寄るのが必ずしも間違いだとは言いません。
ですが、初心者の方はまずボールから意識的に距離を置いて、コートを広く使うように心がけて下さい。
これは何故かと言うと、バスケットコートはさほど広くはなく、その中に敵味方合わせて十人もの選手がひしめき合っているからです。
要するにボール……つまりは味方に近付けば、自分と自分に付いているマークも近付くことになるので、一気にスペースが狭くなってしまうのです。
バスケットボールの得点シーンは、一対一や二対二の場面が多いです。
ですから、ボールを持った味方がパスをするにしろドリブルを仕掛けるにしろ、十分に動けるようなスペースを作るポジショニングが大事です。
ボールを持っていないときこそ頭をフル回転させよう
パスがもらえないと悩んでいる人の多くは、失礼ながら、それほど熟練した選手ではないことが多いです。
チーム内で得点力の高い選手、いわゆるエース級の選手であれば、黙っていてもボールが集まってきます。
あるいは、パス回しが得意な選手にもボールが行き渡ることが多いです。
パスがもらえないと言うことは、身も蓋もないことを言ってしまえば、その人に渡しても得点出来ない、もしくはスティールされる可能性が高いと思われているかもしれません。
これは選手としては非常に悔しいことですが、バスケットボールに限らずスポーツの世界は実力がモノを言いますので、致し方ない部分でもあります。
ですが、諦める必要はありません。
一朝一夕でスキルが飛躍的に伸びることはないですが、実力で劣っていてもチームに貢献し、パスをもらうシーンを作り出すことは可能です。
先ほども言いましたが、バスケットボールにおいて得点する場面は、一対一や二対二が多いです。
これは言い換えると、それぞれにマークが付いており、なんらかの方法でそれを突破する必要があります。
しかし、仮にディフェンスを突破出来たとしても、相手が素早くヘルプに出ればすぐに捕まってしまうかもしれません。
そこで必要なのが、それまで攻撃に参加していなかった選手です。
ディフェンスを突破し、相手がヘルプに来ると言うことは、誰か一人がフリーになると言うことです。
そして、その選手にパスを入れることでより確実に得点することが出来ます。
つまり、普段は中々パスをもらえない人でも、味方と連携を取ることで十分に活躍することは可能なのです。
その場合大事になるのは、プレーの先を読んで、効果的なポジショニングを心がけることです。
いくら味方がディフェンスを引き付けてくれても、見当違いの場所にいればパスはもらえません。
ですから、ボールを持っていないときほど頭を働かせ、どうすればチームの役に立てるかを考えましょう。
それを続けていれば自然と仲間からの信頼は増し、徐々にパスがもらえるようになるかもしれません。