バスケボールにおける最も基本的なプレーの一つ、ドリブル。
ドリブルには理想的なフォームがあり、初心者はまずそれを完璧にマスターすることが大事です。
しかしながら、実際の試合で相手ディフェンスを抜き去るようなドリブルは、やはり高度なテクニックが含まれていることが多いです。
その種類は多種多様ですが、無理に多くのテクニックを身に付けようとするよりも、ある程度数を絞って得意技と言えるレベルまで昇華させた方が良いでしょう。
その中でも特に汎用性の高いテクニックとして、クロスオーバーが挙げられます。
このテクニックはドリブルの花形とも言われるほど見た目に派手で、尚且つ実用性も抜群です。
ドリブルの基礎が出来て次に何を練習しようか迷っているような人には、クロスオーバーをお勧めします。
派手なテクニックも基礎があってこそ
クロスオーバーは実用性が高く、様々なプレーの核として活用出来ます。
ですが、だからと言っていきなりこのテクニックを練習するのはやめましょう。
あくまでもドリブルには基本的なフォームがあり、それをマスターするにはハンドリング技術を磨く必要があります。
当然、上級ドリブルとも言えるクロスオーバーも例外ではなく、より高度なボールコントロールとハンドリング技術が要求されます。
そしてもう一つ重要なのは、利き手だけではなく両手どちらでも同じようにドリブル出来るように練習することです。
クロスオーバーはその性質上、ボールを両手で扱うプレーです。
利き手でどれだけ上手くボールを扱えようが、もう片方の手がお粗末なら完璧なクロスオーバーは実現出来ません。
そして、これも基礎に含まれますが、素早く強いドリブルを心がけましょう。
クロスオーバーでディフェンスを抜き去るときは、相当な速さが必要になります。
そうなると必然的にドリブルも速くなるので、常日頃から強く速いドリブルを練習しましょう。
正面から行っても玉砕する
クロスオーバーの技術が増しても、それを馬鹿正直に仕掛けては効果が半減です。
よほど力に差があれば大丈夫かもしれませんが、良いディフェンスをする相手なら動きに付いて来るかもしれません。
そこで重要になるのが、フェイクや緩急です。
ただでさえ高速でドライブを仕掛けるクロスオーバーに高精度のフェイクや、凄まじい緩急を付けることが出来れば、ディフェンスとしては厄介極まりないでしょう。
他のドリブルが並だとしても、これを突き詰めるだけでかなり強力な武器になります。
ただしここで注意が必要なのは、フェイクや緩急を取り入れたクロスオーバーの難易度は、比べ物にならないほど跳ね上がります。
これを成功させるにはハンドリング技術や体幹の強さ、フットワークなど、様々な要素が高いレベルで求められます。
これはクロスオーバーに限らず、他の上級テクニックにも言えることです。
そう言う意味でも、手広く中途半端に身に付けるよりは、一つの技を極めるようにした方が良いと言えます。