バスケットボールにおけるプレーは様々ですが、根本となるプレーは三つに絞られます。
それはパス、ドリブル、シュートです。
ここにフェイクなどの駆け引きやテクニックが加わるのですが、どこまで行ってもこの三つは切っても切り離せません。
そこで今回はその中の一つ、ドリブルについて話させて頂きます。
良いドリブルとは?
ドリブルと聞いて皆さんはどのようなプレーを思い浮かべますか?
このような質問をすれば大抵は、ボールを床につく動作を繰り返すプレーを思い浮かべるかと思います。
しかし、良いドリブルと聞けばどのようなプレーを思い浮かべますか?
こうなると、鋭い切り返しやディフェンスを抜き去るターンなどを思い浮かべる人も少なくないかと思います。
確かにそのようなプレーも素晴らしいのですが、それらはあくまでもプラスαの技術であり、ドリブルそのものを見た際は他に注目するべき点があります。
それは、いかにボールを強くつくドリブルが出来ているかです。
手に吸い付くようなドリブルを身に付けよう
ボールを強くつくことにどのような意味があるかですが、簡単に言えばボールに触れている時間が長くなります。
少し考えればわかることですが、弱くつくドリブルと強くつくドリブルではボールが跳ね返る速度が全く違い、弱くつくドリブルは相手にカットされやすいのです。
反対に、強くつくドリブルが出来れば、相手はカットするどころかこちらの動きに反応することも難しくなります。
何故なら、強くつくことでボールがほとんど手から離れず、そこから様々なプレーに繋げることが出来るからです。
パスを出すにしろドライブを仕掛けるにしろ、手元にボールがなければ話になりません。
それゆえ、ドリブルの練習をするときは出来るだけ強くつくことを意識しましょう。
全力で叩き付ければ良いと言う訳ではありませんが、ちょっとしたミスでボールを弾いてしまうほどの勢いを出すようにして下さい。
その際大事なのは、受け取る手です。
強くつけばつくほど跳ね返りの勢いは強く、受け取る手の扱いが難しくなります。
このとき手が遊んでいれば、簡単にボールの勢いに負けてしまうでしょう。
しかし力を入れてボールを受け取るのも効果的ではなく、次のプレーへの妨げになってしまいます。
そこで気を付けることは、手を伸ばした状態でボールを受け取り、勢いを吸収するように引く、と言うことです。
理想的な形としては、手を引いたときに肘がボールよりやや上にくるようにしましょう。
それによって、次のドリブルを楽に強くつけます。
これをマスター出来れば、いわゆる「手に吸い付くようなドリブル」が可能で、ハイレベルなドリブラーへの第一歩を踏み出せるでしょう。