バスケットボールのポジションには、ガードと呼ばれるモノがあります。
ガードには大きく分けてポイントガードとシューティングガードがあるのですが、その役割はそれぞれ違います。
厳密な役割を説明すると長くなるので割愛しますが、簡単に言えばポイントガードはボール運びや試合の組立て、パスの供給役を担うポジションと言ったところです。
一方でシューティングガードは、ボール運びの役割を果たしながらも、アウトサイドからシュートを決める(3ポイントシューターもこれに含まれます)ことが仕事だと言えます。
どちらの役割も欠かせないモノですがありますが、今回はその中でもポイントガードに焦点を絞って話させて頂こうと思います。
目次
ポイントガードの具体的な役割とは?
上記でも触れましたが、改めてポイントガードがどのような役割を持っているかご説明します。
ポイントガードの大事な役割として、ボール運びが挙げられます。
多くの場合、オフェンスではどこかのタイミングでポイントガードが一度ボールを持ち、得点に繋げます。
ボール運びの役割を持たない選手がフリーで走ることが出来れば、速攻やアーリーオフェンスが決まり易くなるでしょう。
ポイントガードがボールを持ったときの選択肢は、基本的には二つです。
一つは、味方にパスを出すことで得点チャンスを作る。
もう一つは、自分がドリブルで切り込むことで敵のディフェンスを掻き回し、得点チャンスを作る。
それゆえ、一流のポイントガードになる為には、精度の高いパス技術と、ドリブル技術が必要だと言えます。
ポイントガードはバスケで最も頭を使う
スポーツにおいて、身体能力やスキルは非常に重要な要素ですが、駆け引きなどの頭脳戦が要求されることが度々あります。
バスケットボールにもそれは当てはまり、試合展開や味方の状況から、相手チームの強味や弱味など、考えるべきことは山ほどあります。
そして、ポイントガードは他のチームメイトたちよりも、一層そのことに精通していなければなりません。
それは、ポイントガードが試合中ボールを持つ機会が最も多く、コート上の監督と呼ばれるほど試合の組み立てを考えるポジションだからです。
展開に応じて速攻を仕掛けるのか、ゆっくり一本取るのかなど、瞬時に判断する能力が要求されます。
単にパスやドリブルが上手いだけでは、ポイントガードとしては不充分だとすら言えます。
当然、広い視野も必要なのですが、その視野をゲームメイクに活かせるスポーツIQが高くないと、宝の持ち腐れになりかねません。
パスやドリブル技術を向上させ、コートビジョンを広く保ち、誰よりもバスケに詳しくなり、瞬時に的確な判断を下せる。
このような高いハードルを越えてこそ、真のポイントガードだと言えるでしょう。
それは決して容易なことではありませんが、自分が司令塔となって思いのまま試合を進めることが出来たときの達成感は、他のポジションにはない魅力です。
これからポイントガードを目指そうと考えている人は、技術と同時に知識や判断力を鍛えることをお勧めします。