バスケットボールのポジションは五つあり、ポイントガード、シューティングガード、スモールフォワード、パワーフォワード、センターと言います。
この中でもポイントガードとシューティングガードは主にボール運びする役割を担いますが、この二つでもプレースタイルは異なっています。
ポイントガードは一言で言えば司令塔で、コート上の監督とも言われています。
ドリブルやパススキルに優れた選手が多く、味方を活かしてパスを入れることで得点チャンスを広げ、ゲームを組み立てるポジションです。
対してシューティングガードはプレー傾向が幅広く、ポイントガードよりなシューティングガードやスモールフォワードよりのシューティングガードなどもいます。
ポイントガードと同じくゴールから離れた位置でプレーすることが多く、3Pシュートを得意とする選手も多いです。
ですが、ときにはガード自らが1 on 1で敵陣に切り込むことも必要で、それが出来るチームはオフェンスに幅が出来ます。
目次
ポイントガードは自ら決める力も必要
前述のようにガードはどちらかと言えばゴールから離れた位置で仕事をすることが多いですが、それだけでは不十分だと言えます。
シューティングガードに関しては、長距離砲としてチームに貢献する選手も多いので、無理にインサイドに切り込む練習をするよりはシューターとしての完成度を高めた方が良いでしょう。
対してポイントガードの主なオフェンスでの役割は味方に効果的なパスを出すことですが、それだけに特化してはいけません。
想像してみればわかりますが、貴方が相手のポイントガードをマークするとして、その相手が自分で決める力を持っていなければどうでしょうか。
パスにだけ気を付ければ良いので、フェイスガード(相手に密着するディフェンス)でプレッシャーをかけ、味方はパスルートを塞ぐように動けば相手は手詰まりになります。
つまり、ポイントガードとしてのパススキルを活かすには、自分自身が相手にとって脅威である必要があるのです。
状況を打開する決定打にも
ポイントガードが1 on 1でディフェンスを抜けると、様々な効果があります。
まず単純に、得点パターンが増えます。
ポイントガードが起点となってパスを捌き、他の選手が決める戦法しか取れないチームでは、必ずパスから攻撃が始まるのでディフェンスは読み易いです。
しかし、もし1 on 1でディフェンスを抜くことが出来るなら、インサイドに侵入してそのまま自分で決めることも、ディフェンスを引き付けて味方にパスを出すことも出来ます。
そしてディフェンスは抜かれることを恐れて少し距離を取ることになるので、パスを出しやすくもなります。
そうなるとアウトサイドからの攻撃力も増し、今度はディフェンスを外に広げて中から攻め易くもなります。
このように、ポイントガードが1 on 1で勝利出来ると、それ単発だけではなく、試合全体を通して大きな効果が期待出来るのです。
それゆえ、ポイントガードは同時に多くの能力を要求され、かなり難しいポジションだとも言えます。
しかしだからこそ、ポイントガードほど遣り甲斐のあるポジションは他にないかもしれませんね。