バスケットボールの試合で得点する方法として、パスワークからのシュートや1 on 1からのシュートが挙げられますが、突き詰めてしまえばどのプレーも1 on 1の集まりだと言えます。
パスワーク一つ取っても、相手よりも優れたプレイヤーが多ければ多いほど、その精度は上がるのです。
乱暴な言い方をしてしまえば、チームプレーも1 on 1が合わさって出来たモノです。
そう言う観点から見れば、バスケットボールにおいて1 on 1は非常に重要なプレーと言えます。
絶対に捻じ込む意志が大事
1 on 1においてフェイクや相手とのタイミングをずらすなどのテクニックも必要ですが、何よりも大事なのは、何が何でもシュートを決める意志です。
これはときに実力差を覆すほどの効果があり、ある意味で1 on 1で勝利する最大のコツとも言えます。
逆に言えば、どれだけ鋭いドライブを決められようと、どれだけ巧妙なフェイクを入れられても、どれだけ見事にタイミングをずらせても、気持ちで負けていれば得点力は激減します。
バスケットボールに限らず、それほどメンタルがプレーに与える影響は大きいのです。
それでは、どうすれば絶対的な意志、言い換えれば自信を持てるかと言うことですが、これはとにかく練習を積むしかありません。
練習を繰り返し、試合で相手に勝つ。
このような成功体験を多く経た先に、絶対的な自信は身に付くでしょう。
ですが、みんながみんなそのような体験を出来る訳ではありません。
そのようなときは、根拠がなくても、ハッタリでも良いので、自信満々な態度でコートに入りましょう。
相手からすれば、それだけでプレッシャーを感じる要因になることもあります。
当然技術も大事
ここまでは大前提の心構えについて話してきましたが、どれだけ気持ちで勝っていようと技術が伴っていなければ勝てない相手も当然います。
そこで、1 on 1における三つの技術的な要素をお教えします。
まずはボールを受け取ったときの姿勢ですが、トリプルスレッドポジションを心がけましょう。
これはバスケットボールにおける基本姿勢の一つで、パス、ドリブル、シュートのどれにも対応している姿勢です。
この状態でボールを受け取ることで、相手はその全てに備えなければなりません。
次に意識するのは、ボールを受け取ったら一番にシュートを狙うと言うことです。
ディフェンスからすれば、シュートを撃ってこない選手など怖くとも何ともありません。
ですからパスを受けるときは自分のシュートエリアで受け、ボールを持ったらすぐにゴールを見ましょう。
このとき大事なのは、仮にシュートに行けないような場面でも本気でシュートを撃つ姿勢を見せることです。
相手がつられてくれればそれがフェイクになって抜けますし、チャンスを広げることが出来ます。
ボールを持ったらゴールを見て、シュート出来ると思ったら迷わず撃つ。
これが1 on 1の基本です。
それではいよいよボールを持って相手と対峙したときですが、ここにきてようやく技術がモノを言います。
フェイクやチェンジオブペースによってディフェンスのタイミングを崩し、抜き去る、あるいはパスやシュートをする。
このとき大事なのはフェイクにリアリティを持たせることなのですが、その為にも有効な方法があります。
それは、味方と連携を取ることです。
例えば、味方がパスを要求してきたタイミングでパスのフェイクを入れれば、相手はより一層本物だと感じます。
冒頭でチームプレーは1 on 1の集まりだと述べましたが、逆に言えば1 on 1もチームプレーに含まれるのです。
自分一人の力だけではなく、味方と連携してこそ本当の意味で1 on 1を極めることが出来るでしょう。