バスケットの試合において、ディフェンスの役割は重要なポジションを占めます。
ディフェンスは、いかに自分のマークする相手を止めるかということを考えなければなりません。
ディフェンスが突破されるようでは試合が成り立ちません。
では、バスケットのディフェンスとはなにか、その種類についてみていきましょう。
ディフェンスには大きく分けるとマンツーマンとゾーンの二種類あります。
マンツーマンとは、メンバーひとりひとりがマークする相手を決めて対応することです。
普通自分と運動能力が近い相手をマークします。相手チーム選手の能力が高いとディフェンスしきれないというデメリットがあります。
一方、ゾーンディフェンスとは、マンツーマンのように特定の選手をマークせず、各選手が守備をするゾーンをわけます。
5人の位置関係や方向、範囲によって様々な種類に分かれます。
これは自分の受け持つゾーンに入ってきた選手をマークするという方法なので、相手チーム選手の能力が高くても組織として守りやすくなります。
しかし、誰が守るのか不明確になるというデメリットもあります。
ほかにはマンツーマンとゾーンを組み合わせたボックスワン、トライアングルツーなどの方法もあります。
他にもプレスとトラップという方法があります。
プレスは自分のチームが勝ってはいるが点差が微妙な時などにオフェンスに対してより積極的にプレッシャーをかけ、ミスを誘うスタイルになります。
トラップはボールを持っている選手に数人で囲んでボールを奪取しに行く積極的なプレイスタイルになります。
なおディフェンスではディナイというオフェンスのパスを妨害して得点を重ねさせない技術を持つことも忘れてはいけません。
ディナイの原則は、自分とマーク相手、ボールがほぼ一直線になるように動くことです。
マークマンとぴったりつく方法と、距離を少し保った方法の二通りがあります。
ただし、ぴったりつくには相手に引き離されないようにする努力が必要になります。
常に変わる状況の中でそれを維持するには広い視野と集中力が必要となります。
とにかく自分の手をパスラインに入れ込むだけで相手はパスを躊躇しますし、ゴールまでの距離を遠ざける利点があります。
ディナイにもクローズスタンス、オープンスタンス、フロンティングという種類があります。
クローズスタンスはオーソドックスなもので、パスコースを切るように手を伸ばし、ボールとマークマンの両方を意識しています。
オープンスタンスはマークマンとボールマンを意識して体を開くものです。
フロンティングは、マークマンを完全に背中に隠してパスを防御する手法です。
それぞれの種類ごとにチームメイトと試合に応じた練習を詰んでいきましょう。